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昨日新潟県の木材利用推進の講習会に参加...
今年は国際森林年であることの行事でありましたが、それと同時に、林業再生元年という話もあり、講師の方の深い話も多くあり、興味深く聞いてまいりました。
現在日本ではTPPの話題で持ち切りですが、木材も過去自由化され、林業の衰退につながったとも言われていますが、それだけに、TPPは難しい問題であるとも思う...
今回はTPPは関係はありませんが、現在の日本の森林蓄積はここ40年間でおおよそ2.5倍となっている一方、自給率は3割弱で大半が外国産の木材が使われている現状が資料の中にもありましたが、これは、深刻な問題であると痛感しております...
住宅の建築でも同じで、木造住宅であっても、米松材、ホワイトウッド等の集製材が主流であり、地域材の割合が少ないことは、悲しい現実です...
しかし、近年その流れが、変わってきている事も感じているのも事実であり、その私もそのながれにより、考えを変えた一人であります...
私は外国材が、全くダメだとも思っていません。なぜ、新潟の木で建てることが良いと考えるのは・・・身近に、現在住んでいる新潟に強度も見た目も問題のない越後杉があるのに、わざわざ、外国から納材する必要もないからです...
特に越後杉ブランドの杉材は強度もあり、構造に使って良しと考えます...
現在ノモトホ–ムズの建物は構造中心に使っていますが、出来ることなら、内装材等に可能な限り使いたいと、常々考えています...
しかし、そこが需要と供給の難しいところで、なかなか、価格面等の難しさがあるのも事実です...
だからこそ、地域材に対する意識が重要であるとも思っています...
例えば洋服...
現在私自身Made in japanの洋服を着る様にと、探しますが、実際には、なかなか無いのが現実・・・もっとも高い洋服を買えばいいのかも知れませんが...
紙コップなどの雑貨類、日用品に至っても、日本製を探すのは困難である...
一方、野菜などは食の安全の意識から、産地はス–パ–でも明確になっているのが、当たり前...
巷では、地域産の直売所が流行っているのが現実であり、やはり、消費者の意識を変える・・・いや・・・買う人が魅力的なものをいかに、生産者(販売者)がアピ–ルできるかだと思う...
戻りますが、TPPは恐らく参加する方向と思うが、自分自身はこの問題はどちらがいいのかわからないが、もし、参加することになったら、生産者側、消費者側の意識を変えるという点では、こういう所にもヒントがあるのだとも思う...
木材も新潟で家を建てるなら、新潟の材料が当たり前となれば、供給の問題も解決できると考えます...
恐らく自分自身が現役の内では無理な課題だとも思いますが、しかしながら、後世の世代ためにも、微力ながら、新潟の越後杉の住宅の良さや意義を訴えて行きたいと思っています...
そう、昨日の講習会の意味のように、いつか、この年が元年であったと、言えるようにと...