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今日は、先週に内覧会をさせていただいていましたH様邸のお引渡しでした。
その内覧会にて、少しの間来場されたお客様とお話をさせていただいていた時の話。
ある一人のお客様が
「(ある部分を指差して)ここが単純にこの部分とそろって真っ直ぐになっていないところがいいね!」
とおっしゃいました。
その何気ないお言葉に私の心がグンッとアガったのでした。
「家」でなくても、形あるものにはそのカタチになった経緯や理由があると思います。
・・・ユニクロのセーターにも
・・・シャネルのスーツにも
(国立博物館で剥製にされている動物たちにも!)
・・・大量生産が可能で安価に提供できるもの
・・・高級で限られた職人にしか作れないもの
良い悪いではなく、どちらにもたくさんの知恵や労力やアイデアがつまっています。
でも、シャネルのスーツに軍配があがる部分は、形に対しての気遣いなのだろうと思います。
(…すいません、こんな事言っていますがシャネルのスーツを着たことはもちろんありません!)
ちゃんとここがここと合うように縫ってあるんだ!とか。
良く見なければわからないし、着れば同じ。かもしれない。
でも、そこを気遣って縫い目を合せたという事に感動!
「ん~ここどうしよっかな~面倒だな~いいかな~………でもやっぱり!」ってそんな葛藤がどこかにあったハズ。
その結果、最終的に私たちの目に入ったときに、形の良さだけでなく気持ちも伝わってくる。
今回、そのお客様に言っていただいた「……なところがいいね!」という言葉はお褒めの言葉にとどまらず、
「よしよし、ガンバレ!」と励ましてもらっているようで…うれしい体験だったのです。ありがたい。。。
誰かにいいと思ってもらう物を作るには、いい物を見て、聞いて、触って、着て(!?)
自分自身が「いいな~」と感じることがきっととても大切でなんですね。
シャネルのスーツだっていつか…