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テレビ番組の○○アフターなどには
設計者が自分で工事をやっている場面が
必ず出てくるので
一般の視聴者の方々は
設計者というのは工事もするものだと
思われているのでは?
あれは演出だと思います
普通はやりませんので・・・
以前も書きましたが
設計者だから知識はあっても
作業に関しては素人です
職人を差し置いて
素人が作業をするというのは
施主に対しても
職人さんに対しても
失礼だと私は考えます
ただ・・・
誰もやってくれない作業があるとき
やむを得ずやります
丸太梁の面とりとか
階段手摺の革巻きとか
普通はやりませんよ~
と言いながら
やり始めると結構楽しいんです
現場の職人さんたちも
最初は醒めた目で見ているのですが
そのうち興味を持ち始め
そばに寄ってきて
腕を組んでじーっとみています
そして、こうした方がいいんじゃないかとか
いろいろ考えてくれるのです
やはりモノづくりの血が騒ぐのでしょうね
さて、そんな誰もやってくれない作業のうち
私の得意な作業がこれです
ノミのように大きな彫刻刀で
板の表面を削ったものです
どうです、いいでしょう~
なぜ上手くなったかというと
泉のところに居たときに
ある日突然泉が
「玄関ドアを彫ろう!」
「担当者が自分の現場は自分で彫ろう」
と言い出しました
ところが
当時所員が女性ばかりだったため
彫り始めたものの
皆が「絶対無理~」とギブアップ
結局、私が何枚もの玄関ドアを
彫る破目になりました
この作業丸一日かかる上
非常にキツイ作業なのです
その上、泉は自分ではやらないのに
「エッジがきいてない」とか
「同じパタンになってるゾ」とか
「あそこに彫り残しがある」など
やたらに細かく指摘するのです
ただ、出来上がりは
非常にイイ感じになり好評でした
おかげでブームはしばらく続き
何枚彫ったでしょうか
厳しい修行のおかげで
上手になりました・・・とさ
久しぶりにやってみようかなと
思ったりもします