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日本民家園は神奈川県の川崎市にあり
東日本を中心に各地から移設した民家が
20棟以上公開されている
東京から電車で30分ぐらいと近く
時々思い出したように足を運ぶこと十数回・・・
民家には飽くことのない美しさがある
ひとつひとつの建物の中を見るのは
とても楽しく来た甲斐もあるというもの
ちなみに蕎麦屋を営業している民家もあり
古民家で蕎麦を食すのも乙なもの

現代の住宅は商品化されてしまった結果
機能的と言われればそうだが
人に媚びすぎているような気がする
建築雑誌で見かけた美しい建物も
数年経ってたまたま前を通ったら
悲惨な状態になっていることも多々ある
和風、南欧風、アーリーアメリカン調
モダンや奇抜なのや
バラエティに富んでいるようだが
実際は工業製品の中から「○○風」の建材を
選んでいるだけかもしれない

民家は地域により異なる
さまざまな造り方があり
農家、漁家、商家など
それぞれの目的にあった造りは
合理的で個性的だ
もちろん当時の人達はそんな事は
思いもしなかっただろう
雨風はしのげても
屋外並みに寒かっただろうし
不便だったであろうことは想像できる
それでも今とは比べ物にならないくらい
家は尊厳なる存在であったのだろう

一歩足を踏み入れると
真夏でもひんやりとした薄暗い土間
太い梁、黒光りする柱や床を見ると
現代の家との存在感の違いを感じてしまう
それでも・・・
今私達が造っている建物が何十年後に
時を経た美しさを持ち
愛着を持って使われ続けることを
願うばかりです