いよいよ新潟も本格的な梅雨に入るのでしょうか。明日から連日悪天候が続くようですね。。。
鳥屋野南モデルハウスが完成したのが2022年の冬なのですが、ちょうどその翌年の夏、つまり2023年頃から、夏の外気温が以上に蒸し暑くなったと感じていました。
今回ブログを書くにあたりふと気になって気象庁のデータを見てみますと、やはり2023年から日本の平均気温が上昇していることが分かりました。それも急上昇のグラフを描いていました。こちらが気象庁ホームページにある日本の年平均気温偏差のグラフです。


新潟県の「日最高気温の月平均値」データも見てみますと、2023年8月が観測史上最高気温の35.6℃でした。
日本の気候は亜熱帯化するとも言われていますが、これらの背景にあるのが、地球規模の「気候変動(地球温暖化)」です。


夏における住まいの問題として、室内を涼しくできるか、湿気でカビが生えたりしないか、といったことが上げられますが、特に蒸暑化する昨今、高気密高断熱住宅だからといって安心してはいけません。
現在進行形で気候変動が起こっている状況において、暮らし方のアップデートは必要で、これまでの「室内を涼しくする工夫」や「カビ対策」だけでは追いつかないほど、私たちの住まいを取り巻く前提条件そのものが変わってしまっていると感じています。


高気密高断熱住宅は日射を取得すると室温が上がり続けるため、軒や簾、外付けブラインド等でしっかり日射を遮蔽することが絶対に必要です。例えば某ハウスメーカーは、外皮性能であるUa値はかなり高いレベルを標準仕様にして性能で売っているものの、軒が出ていない箱型の外観になっています。このような住まいでは軒で日射を遮蔽することができないので、日射がどんどん入り込み、室内がオーバーヒートしてしまいます。

昨今業界紙でも取り上げられているのが、厄介な問題である「夏型結露」です。これについては、常に検討を重ねています。「夏型結露(なつがたけつろ)」とは、別名「逆転結露(ぎゃくてんけつろ)」とも呼ばれ、夏の暑い時期に「壁の内側」で発生する結露のことです。

この壁体内結露は目視が難しく、住んでいながら実際壁の中がどうなっているかがわかりにくいのが現状です。
そこで、ノモトホームズでは3年前から夏型結露に強い「可変透湿気密シート」を標準採用しています。


可変透湿気密シートは、シートの周囲の「相対湿度」に応じて、分子の隙間が変化する特殊な素材で作られていて、「季節(湿度)に合わせて、湿気を通したり通さなかったり、自分で判断して変化する賢いシート」のことです。
夏場(外が蒸し暑く、室内がエアコンで涼しい)、外の強烈な湿気が壁の内部に入り込むと、従来のシートでは湿気が室内側に抜けられず、シートの裏側で結露(夏型結露)を起こすことがあります。


蒸暑化して従来よりも多湿な空気が外から侵入すると、室内が高湿度化し、カビが発生する可能性が高まります。
以前ならカビは「梅雨の時期」に気をつければよかったのですが、気候変動による海水温の上昇で、日本周辺の空気は1年中湿気を多く含むようになっています。結果として、5月から10月までの約半年間、常にカビが発生しやすい高湿度環境が続くようになりました。
これへの対策としては、多湿な外気を調湿してくれる第一種換気を採用すること、空気を滞留させないために、サーキュレーターで室内に気流を生むこと、エアコンを連続運転させて除湿を続けることが重要になってきます。
特に、湿気戻りの無い「再熱除湿型」のエアコンを採用することも効果的です。
除湿器を複数台設置することも効果的ですが、除湿器の発熱で室温が上がってしまうため、運用には注意が必要です。

湿度が70%以上の日が3日続くとカビが定着(目視できるようになる)と言われています。換気システムやサーキュレーター、エアコン等、建築側の対策と同様に、住まい手側の暮らし方の工夫も重要です。
例えば湿度計を常備して常にモニタリングをしながら湿度の調整を行ったり、換気風量を調節したり。結露やカビ発生のメカニズムを理解しながら、上手に暮らしていく工夫が大事です。

地球の変化に合わせて、常に家づくりもアップデートは必要です。
それと同時に、私たちの暮らしも変えていきながら、チューニングしていく必要があると思っています。

    竹村 泰彦

    竹村 泰彦

    YASUHIKO TAKEMURA

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