当社では、「地産地消」の考えを大切にし、地域で育った木材を活かした家づくりに取り組んでいます。今回は、これから建築が始まる住宅で使用する構造材の検品を行うため、山北木材加工協同組合を訪れました。

現場に着くと、今回も番付作業を終えた高橋さんが待っていてくれました。番付とは、それぞれの木材が建物のどの位置に使われるのかを示す大切な作業です。一棟の家を支える木材たちは、ここで初めて「住まいの一員」としての役割を与えられていきます。

検品では、木材の乾燥状態を確認するほか、梁や桁の配置、柱の向き、抜け節や木材のねじれなど、一つひとつ丁寧にチェックしていきます。実際に並べられた木材を見ると、木目や色合い、節の出方などがそれぞれ異なり、一本として同じものはありません。長い年月をかけて山で育った木々が、それぞれの表情を持ちながら、これから一つの住まいを支えていくのだと思うと、とても感慨深い気持ちになります。こうした検品を行うことで、構造上の問題を事前に把握し、必要に応じて修正を加えることができます。完成後には見えなくなる部分ですが、住まいの耐久性や安全性、そして美しい仕上がりを支える、とても重要な工程です。

私たちは、家づくりとは単に建物をつくることではなく、その土地の風土の中で育まれた木の命を受け継ぎ、次の世代へとつないでいく仕事でもあると考えています。地元の木を使うことは、地域の森林を守り、林業に携わる方々の想いを未来へつなぐことにもつながります。

地域で育った木を地域で使う――。その当たり前の循環を大切にしながら、これからも木の温もりとともに、安心して長く暮らせる住まいを一棟一棟、丁寧につくってまいります。