「光井戸の家」は現在大工工事中。
工事をお願いしている大工さんは、長年ノモトホームズの現場に入っていただいているベテラン大工の木村さん。
今回は同じく大工をしている息子さんとの2人体制で入っていただいています。

付加断熱の施工、サッシ取付、防水シートの施工と、現場も順調に進んでいます。外側の工事が落ち着くと、今度は内部の断熱・気密工事へと進んでいきます。

木村さん自作の道具置場。整理整頓された現場づくりを常に意識されている大工さんです。

今日はたまたま材料がたくさん入っていた日で、木村さんも片付け途中でしたが「いや~散らかっていてすみません~」としきりに仰られていました。整理整頓に余念が無い方だなぁと、あらためてリスペクトです。

さて、こちらは外周の柱や梁の外側に貼る「耐力面材」の写真です。地震による水平力に対抗するための耐力壁として機能します。釘のピッチを変えることで、耐力壁になる壁と、ならない壁を分けてつくっていきます。
釘のめり込みすぎは良くないのですが、ちょうど良い塩梅で丁寧に施工いただいています。

こちらは付加断熱のネオマフォーム。今回は西側の壁のみ付加断熱をすることにしています。建物全体の断熱性能(外皮性能)を上げつつ、西日による冷房負荷を軽減させるためです。
建物外周すべてを付加断熱することはもちろん良いのですが、ご予算の中で温熱環境を最大化させるにはどうすれば良いか考え、今回は西側付加断熱するという選択をしています。建物形状や下屋の有無、方位、季節風等を考慮しながら、コストの中で一番効果の期待できる壁面はどこか、考えながら設計していきます。

今回は床下エアコンを採用するため、床下に外気が入らないようにしています(床下エアコンを採用しない場合は床断熱という工法になるため、床下は防蟻の観点から通気させるようにします)。

土台の下にある黒いものが「気密パッキン」という樹脂製のパッキンで気密を確保するための部材です。しかしこれだけでは不十分のため、外側から発泡ウレタンで気密処理をしています(もちろん、室内側も気密処理は行います)。発泡ウレタンにはシロアリにも強い防蟻タイプのウレタンフォームを使用します。

作業床がある状態の吹抜です。今回のコンセプトである「光井戸」は、この吹抜を介して2階から自然光が降り注ぐことをイメージしています。実際に現場に入ると、コーナー窓から降り注ぐ自然光がとてもきれいでした。完成が楽しみです。

2階の子ども部屋からは近くの公園の緑と、遠くの角田山が見えます。軒を深く出しているので、軒先や軒裏が見えて良い感じです。陰影も良いですよね。
軒が見えることは「屋根に守られている」という感覚を視覚的に得ることができて、落ち着きが生まれ、心理的な安心感にもつながります。日本の縁側空間や深い軒が「心地よい」と言われる一つの理由だと思います。
フレーミングされて風景が切り取られるように感じるのも魅力の一つです。

住宅の設計では、機能面ばかり重視するのではなく、高い性能を確保した上で、情緒的に感じられる部分をいかに取り入れていくかが重要だと考えています。軒のつくり方一つとってもそこにはちゃんとした理由があります。
家づくりをご検討の方は、ぜひご参考にいただければ幸いです。

竹村 泰彦

竹村 泰彦

YASUHIKO TAKEMURA

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