本日と明日、建主さまのご厚意により「坂井東のコートハウス」の完成見学会を開催させていただいております。本日も朝から夕方まで、たくさんのお客様にお越しいただきました。
完成見学会開催をご快諾いただきました建主さま、お越しくださいました皆様、本当にありがとうございました。また明日も一日よろしくお願いいたします。

本日は朝から夕方まで丸一日、坂井東のコートハウスに滞在していました。
建築中は足場があるために自然光が入りにくかったり、照明器具がついていなかったり、そもそも滞在時間も短かったりと、時間とともに変化する室内の様子を体感できたのは今日が初めてでした。
凛とした空気感のある、上品な空間になっていました。

自然光によって漆喰の模様が浮かび上がってきたり、隣家の樹木の影を障子に落としたり。
愛着を感じられるポイントをたくさん発見した一日でした。

私たちのつくる住まいは、確固たる性能があり、その上で情緒あふれる毎日が過ごせる住まいであると確信できました。

こちらは出窓を利用して設けたダイニングのベンチ。
座った時の背もたれの角度を図面で指定し、大工さんにつくってもらいました。
板材はタモのハギ板を使っていますが、厚みがあって”耳”のある自然な風合いの板を材木屋さんから入れてもらいました。
ベンチは掃除のしやすさも考えて床から浮いたイメージでつくりたかったので、板の裏側には特注の金物を鉄工所さんにつくってもらって補強しています。この金物も図面化してオーダー。こだわるところは図面化することが大事です。

ベンチ部分にある障子は、シンメトリーな意匠に。非常に抽象的で申し訳ございませんが、なんというか、この一画があると空間がぐっと密度を増す感じです。
正午をまわった頃になると、隣家の樹木の影を障子にうつしてくれます。これも毎日のふとした楽しみになることでしょう。

リビングにあるニッチ。ニッチのカウンターは直線的にすることの方が多いのですが、このニッチは住まいの中心に位置するため、優しくあたたかみのあるデザインにしようと、緩やかなカーブを描くように設計しました。
これも図面化しましたが、それを現場監督の佐々木君に原寸大で印刷してもらって、それを大工さんが板に写してカットしてくれています。言ってしまえばたったの板一枚ですが、いろんな人の想いが乗ったニッチになりました。
料理を作るとついつい濃い味になりますが、建築は優しい味が好きです。

こちらもタモの耳付のハギ板でつくったテレビカウンター。一番上の写真にある窓から続くもので、とにかく長い!でも、これこそがこの板の特徴です。
せっかくなので水平方向のラインを強調した方がより美しく上品なので、板の端は棚部分から「す~」っと横に伸びていくように、意図して出っ張らせています。

壁のメインの仕上げは漆喰なのですが、玄関の壁仕上げの一部に藁を入れた土壁を使っています。
漆喰に比べて調湿作用もあるので、雨の日には湿度も高くなりがちな玄関にはもってこい。
意匠的にも良いアクセントになっているので、本日お越しいただきました皆様からは「すごーい!」「良いですね~!」とお褒めの言葉をいただきました。

まだまだ想いを込めて設計させていただいたところはたくさんあるのですが、長くなりそうなのでこのあたりで。
またあらためてブログでご紹介させていただこうと思います。
明日は若干ですが、まだ空きもありますので、ご興味のある方はぜひお越しください!

竹村 泰彦

竹村 泰彦

YASUHIKO TAKEMURA

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