村上の家

村上市街地にある里山の麓に、村上の家はある。
敷地の南側には圧迫感のあるコンクリート擁壁と、2階建てアパートがあるため、満足な眺望とプライバシーを確保するために、あえて南側の開口を絞り、東側と西側に大きな開口部を設けて、室内と里山がつながるようなコンセプトとした。
外観を構成する外壁材や板塀には、村上の「黒塀」を意識した焼杉板を使うことで、地域性があり昔からそこにあったような、風景に馴染むような建築を目指した。
村上出身の建主は、お茶で有名な村上の茶器や、伝統的な工芸品である「しな布」の暖簾など、地域性に富んだ調度品を暮らしの一部として取り入れている。

室内の中央に鎮座する長さ3メートルを超える欅のテーブルは、食事はもちろん、家族団らんの場となり、子どもの遊びや勉強の場となり、使い方に制限されない求心性のある家族の居場所になった。このテーブルを中心とし、和室、土間、水回りと、空間が展開されていく。夏には里山の緑を室内に取り込み、また冬は薪ストーブの炎を眺めて暮らす日常がある。
シンプルではあるが、村上の家での暮らしには、ゆったりとした豊かな時間が流れている。

一戸建て

延床面積 92.72㎡(28.04坪)
敷地面積 220.01㎡(66.55坪)
村上の家
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