敷地面積34坪、変形5角形の不整形敷地に建つ家。
狭小地が故に駐車スペースをビルトインとし、2階にメインの生活空間を配している。
元々の敷地が持つコンテクストを読み込み、敷地の高低差40cmを生かしたスキップフロアの空間構成とすることで、玄関からリビングまで、螺旋状に空間が連続していき、終点のリビングに設けたコーナー窓からは西川沿いの桜並木やモクレンの樹木を望むことができる。
緩勾配の屋根形状を、そのまま2階の天井に表現することで、緩やかに変化する天井高さが室内に落ち着きや居心地の良さを生み出している。
特殊な形状の狭小地ではあるが、豊かな居住空間を実現できたのではないかと思う。