山北の人工林は、人の手によって植えられ、大切に育てられてきた森です。しかし、きちんと手入れをしないと木が混み合い、十分な光や栄養が届かず、細く弱い木になってしまいます。また、森の中が暗くなることで地面に草が生えにくくなり、土が流れやすくなって、土砂崩れや洪水などの災害につながるおそれがあります。健康な森を育てるためには、間伐などの手入れを行い、木が元気に育つ環境を整えることが大切です。森は木材を生み出すだけでなく、雨水を蓄え、水を育む役割も果たしています。そこで大切なのが、「伐って、使って、植えて、育てる」という「森の循環」です。大きく育った木を伐採して木材として活用し、伐採した場所には新しい苗木を植えます。そして、手入れをしながら育て、再び大きくなった木を利用する。この循環を続けることで、森林を守りながら、木材を将来にわたって利用することができます。

山北木材加工組合では、花粉の少ないスギの苗木を育てるため、自社で使用する苗木づくりの施設を拡充し、苗木の生産にも取り組んでいます。山北の豊かな森を次の世代へつないでいくために、「伐って、使って、植えて、育てる」森の循環を大切にしていきます。

野本 一隆

野本 一隆

KAZUTAKA NOMOTO

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