こんにちは、アーキテクトの福本です。今年の夏は例年よりはやや穏やかな印象でしたね。

多くの新潟市民は7月26日の冠水が印象に残っているかもしれません。気象庁のデータを新潟地方気象台(新潟市中央区)の観測値で実際の夏(7〜8月)の気温・雨量のデータを見てみました。
まず気温です。2026年7〜8月の平均気温は26.9℃で、直近5年平均(27.4℃)より0.5℃低く、この6年間で最も暑かった2023年(28.6℃)とは1.7℃もの差があります。最高気温・最低気温の平均も同じ傾向で、2026年の夏は「記録的な猛暑」と呼べる水準ではありませんでした。8月だけを見ても平均27.4℃と、猛暑だった2023年8月(30.6℃・最高気温平均35.6℃)を大きく下回っています。去年(2025年)の27.7℃と比べても1℃近く低く、体感としても過ごしやすい夏だったはずです。
※この辺りは平均気温の話ですで、最高気温とはやや印象にギャップがあるかもしれませんね。7〜8月の「最高気温の平均」は30.9℃になります。

雨量は7〜8月の降水量合計は262.5mmで、5年平均385.0mmの約7割にとどまりました。特に8月は31.5mmと記録的な少雨で、この6年間では2023年(2.0mm)に次ぐ少なさです。対照的に去年(2025年)の8月は434.5mmと6年間で最も雨が多く、同じ8月でも年によってここまで差が出ることがわかります。数字だけ見れば、今年の夏は「暑くも降らずでもない、比較的穏やかな夏」だったといえます。
気温がやや低めだったことは、暮らしの面にも表れます。冷房の消費電力は気温差におおむね比例して増減するとされ、環境省の目安(設定温度1℃で冷房消費電力が約13%変化)をもとに試算すると、仮に7〜8月平均が30℃という厳しい暑さだった場合と比べて、今年の気温水準ではエアコンの使用電力量が1日あたり1kWh以上少なく済んだ計算になります。猛暑でなかったことは、電気代の面でも地味に効いていたことになります。
とはいえ、これはあくまで観測地点における平均的な数値です。実際に過ごした体感や、住まいの中でどれだけ涼しく過ごせたかは、建物の断熱性能や風の通り方、日射の入り方によっても変わってきます。今年の夏を振り返りながら、来年に向けて住まいの暑さ対策を見直してみるのも良いタイミングかもしれません。
出典:気象庁「過去の気象データ検索」新潟(新潟市中央区)、新潟日報ほか報道(2026年7月26日冠水関連)、環境省「みんなで節電アクション」。5年平均は2021〜2025年の単純平均。