家づくりを考えるとき、間取りや広さ、収納量などに目が向きがちですが、どんなふうに過ごすかということも大切にしています。

家の中で過ごしていると、自然といつも座る場所や、なんとなく落ち着く場所ができてくるものです。

リビングのソファだけではなく、ダイニングの一角や窓辺、畳スペース、階段の途中など。

そんな居場所が家の中にいくつもあると、その日の気分や時間帯によって過ごす場所を選ぶことができます。

例えば、窓の近くに椅子を置けるスペースをつくれば、外の景色を眺めながら本を読んだり、コーヒーを飲んだりする場所になります。

ダイニングも、食事をするためだけの場所ではありません。

家族が勉強をしたり、仕事をしたり、少し話をしたり。暮らしの中では、さまざまな使われ方をします。

また、家の広さそのものだけではなく、視線の抜けや窓の位置、天井の高さなどによっても、居心地は大きく変わります。

少し奥まった場所は落ち着く場所に。大きな窓の近くは、外とのつながりを感じられる場所になります。

すべての場所に明確な用途を決めるのではなく、住む人が自由に使える余白を残しておくことも、家づくりでは大切なのではないかと思います。

暮らし始めてから、自分たちなりの使い方を見つけていく。

そんな小さな居場所が家の中にいくつもある住まいは、毎日の暮らしを少し豊かにしてくれるのではないでしょうか。

田中 優斗

田中 優斗

YUTO TANAKA

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