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高気密・高断熱住宅での夏の暮らし方

こんにちは。営業設計の竹村です。

先日、我が家で主に使用しているエアコンのクリーニングを専門の業者さんに行っていただきました。お恥ずかしいのですが、5年目にしてようやくです。
本来は2年に1回はクリーニングをした方が良いとは思いますが、我が家は気が付けば5年目になっていました。先月、エアコン室外機の基盤が壊れて数日間エアコンが動かなかったということもありましたので、これを機会に、ということでクリーニングをお願いしました。

本体カバーを外し、ホコリなどを外水栓を使って洗浄いただき、その後エアコン本体に洗浄剤を散布し、高圧洗浄していただきました。

汚いお話で恐縮ですが、黒カビによる真っ黒い水が、ドボドボと出てきました・・・
こうやって可視化されるまではエアコン内部がどれだけ汚いのかわかりませんが、そんなエアコンの風が室内に充満していたのかと思うと、ぞっとしました。
いや、もちろん分かってはいたのですが、やはり可視化されると実感しますね。。。
今後は早めにエアコンのクリーニングをお願いしようと思っています。

さて、本日はそんなエアコンと高気密・高断熱住宅の話について。
エアコンは非常に冷暖房の効率が良い設備で、消費電力もそこまで多くありません。石油ファンヒーターや温水床暖房に比べるとランニングコストはかなり安いです。
また、高気密・高断熱住宅であれば保温性が優れているので一度温まったり、冷えたりすると保温してくれるので、エアコンも強運転とはならず、少ない消費電力で室温をキープすることができます。

冷房は、思った以上に電気代はかかりません。例えば、300kWhの消費電力(14畳用モデル程度)のエアコンを1時間運転した場合の電気代は、概ね4.5円程です。
夏は毎年熱中症で体調を崩される方も多く、最悪の場合は死亡事故につながるケースもあります。暑ければ無理をせず、エアコンによる冷房で快適で健康な暮らしを行うことが重要です。

夏の快適性と、断熱・気密の関係

高気密・高断熱住宅は、「一度入った熱が抜けにくい」という特性があります。ですから夏の暮らし方で最も重要なのが「夏の日射遮蔽」です。断熱性能が高くなるほど、夏場の窓からの直射日光が室内温度に与える影響は大きくなりますから、特に南面の大きな窓は、冬にはありがたい存在でも、夏には厄介者になることがあります。

そこで効果的なのが、軒の出を深くしたり、外付けブラインド(アウターシェード)、や簾(すだれ)などを使って「外で遮る」工夫です。
室内カーテンやプリーツスクリーンでも多少の効果はありますが、窓を通してすでに熱が室内に入ってしまうため、やはり外側での遮蔽が理想です。

また、東西面の窓には朝夕の低い太陽光が差し込みやすいため、ここも忘れずに対策した方が良いです。植栽や格子、ルーバーなど、外観デザインと調和させながら日射をコントロールする工夫もおすすめです。

もう一つ、熱源は多岐にわたるということも知っておく必要があります。これは意外に見落とされがちで、パソコン、冷蔵庫、テレビ、調理家電、照明、そして人の体温は、家の中で発生する熱源で、これらが室温上昇の原因になります。
例えば人からは、ドライヤー1台をずっと稼働させているくらいの発熱量があります。そう考えると、高断熱住宅にとっては結構な熱源だと思いませんか?

調理はできるだけ朝や夜にまとめて行い、日中は電子レンジを活用する。白熱電球はやめてLED照明に切り替える。寝室や子ども部屋など、使っていない部屋の家電はこまめに電源を切る。こうした小さな積み重ねが、冷房効率の向上につながります。
(それよりも、日射を入れないというのが一番です。)

冷房は“24時間”運転が省エネ?

「エアコンはこまめに切った方が電気代が安くなる」と考えがちですが、高気密・高断熱住宅においては逆になることもあります。一度冷えた室温を保つのは、それほど大きなエネルギーを必要としません。むしろ、暑くなってから再び冷やす強運転の方が、消費電力が多くなってしまうのです。

特にペットがいるご家庭や、日中に在宅時間が長いご家庭では、弱冷房で24時間連続運転の方が快適かつ省エネになる場合があります。

一方で、冷房の“設置場所”には注意が必要です。冷気は下にたまりやすく暖気に比べて移動しにくい性質があります。イメージ的には、重くどんよりした空気です。
そのため、吹き抜けや2階リビングのような空間では、エアコンの冷気がどのように循環するかをしっかり考えて配置する必要があります。

まとめ

高気密・高断熱住宅は、「魔法瓶のような家」と言われます。その性能を活かすには、住まい方のコツがカギになります。日射を遮り、熱を入れず、効率よくエアコンを使う。

住まい手の知識とちょっとした気配りによって、エネルギーを無駄にせず、快適な夏の暮らしを実現することができます。
家そのものの性能と、住まい方の工夫が合わさって、快適で健康な暮らしができるのではないでしょうか。

営業・設計
竹村 泰彦YASUHIKO TAKEMURA
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