本日、福本君設計の「西新発田の家」へ現場確認に行ってきました。
福本君もブログで紹介してくれていましたが、「西新発田の家」は先日上棟したばかり。
まずは建物全体を透湿防水シートで覆っての雨養生が終わり、内部の下地工事が始まっていました。
大工さんはベテランの榎本さんと野村さんコンビ。これからよろしくお願いします!

こちらは厚さ24㎜の床合板の施工途中写真。
間柱部分に嵌合(かんごう)する床合板をこちらの写真のようにカットし、はめ込んでいきます。
床合板を先に敷いてから間柱を立てる建設会社もあったり、あるいは間柱を合板分切り欠く会社もあると思いますが(その方が施工が楽なのです)、外周部の耐力面材(写真にある水色の部分)の耐力を最大限発揮させるため、この写真のように切り欠きの無い間柱を横架材間(梁と梁、梁と土台)に先行で施工し、その後、間柱をよけて床合板を施工する方法を取っています。こうすることで、建物にかかる水平力(地震力と風圧力)を横架材と一体になった耐力壁で下階へ伝えることが可能です。
この方法は合板の取り回しが面倒だったり、はめ込みにくかったりと手のかかる作業なのですが、「人生をともに歩む家。」という理念のもと、長い人生、地震に対して安心して暮らしていただくために、正しい施工方法、正しい知識が家づくりには不可欠であるとの考えから、この施工方法にしています。

こちらは床下点検口の下地です。
今回のお住まいは基礎断熱仕様で、この床下点検口から第一種換気の「澄家」を設置するため、澄家の大きさに合わせて床下点検口のサイズを決定し、床開口を開けていきます。
点検口部分には床の補強のため、写真のようにしっかりと根太(ねだ)という床下地を入れて補強します。

こちらはサッシまわりにある「窓台」と呼ばれる下地で、これからこの上にサッシが設置されます。
サッシはトリプルガラスを標準採用しているため実はかなりの重量があり、従来のアルミよりも樹脂サッシの方がどうしても変形しやすいため、サッシの荷重がかかる窓台には45㎜厚の下地を使っています。

こちらは細かい間隔で並んだ屋根の垂木です。垂木同士の間隔を狭めることで屋根が一体化し、強くなります。
地震時(あるいは強風時)、建物には水平力という横方向の力が働きます。水平力は屋根にも加わるため、その水平力を外周壁や直下の耐力壁へ伝える必要があり、屋根全体を一体化する必要があります。この一体化した構造のことを「屋根構面」と言います。
屋根構面を強固にすると、水平力を遠くの耐力壁まで飛ばせたり、局部的な変形を防止したり、建物全体で抵抗することができます。
ちなみにビルトインガレージや柱の少ない空間、平屋の大空間などを設計する場合は、この屋根構面をこちらの写真よりもさらに強化しつつ、耐力壁の配置、梁や接合部の設計、壁・柱直下率の検討、建物の変形に対する対策を行うことで実現できます(屋根構面を強化するのにお金はかかりますが・・・)。

こちらは室内から垂木を見た写真です。垂木と垂木の間にはこのように隙間があって外部とつながっています。ここから外気を取り入れて小屋裏や垂木間に通気を行い、湿気がこもらないようにします。
もちろん、虫や小動物、鳥が侵入しないように無数の孔が空いたステンレス製のパンチングメタルで塞いでいきます。屋根や小屋裏の通気は屋根の頂部にある「換気棟」で排気します。

これからどんどん現場も進んでいきます。暑い日が続きますが、熱中症対策には気を付けて安全第一で作業を行ってもらいたいと思います。現場用のエアコンも早めに導入しないと!(今年もあっという間で、もうそんな時期になりました・・・)