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2040年問題

こんにちは。営業設計の竹村です。

前職でお世話になっていた大工さんと、ある会合で10年ぶりくらいにお会いしました。
たまに電話で近況報告をしていたのですが、遠方の方なのでなかなかお会いする機会もなく、当時40歳の大工さんでしたが聞くともう50歳になったとのこと!時の流れは早いものです。(私も40歳なのでそりゃそうですよね笑)

当時20代だった私は、その大工さんに大変お世話になりました。
もともと宮大工もされていた大工さんでしたので、腕も良く、新築、RFに限らず現場でいろいろと教えていただきました。一緒にお昼を食べに行っても、いつもご馳走してくれますし(私も若手でしたので)、おまけに大工さんの立派な事務所も新築で作らせていただいたりもしました。大工さんの工場にはちゃんと加工機も入っていて、窓枠や建具枠、カウンター等の造作材の加工もできる、本物の大工さんです。

モデルハウスの造作。大工さんの腕の良さが現れています。

その大工さんとの再会で、以前Yahoo!ニュースで『「大工が足りない」住宅業界の人手不足深刻 「建設業の2024年問題」も重なり…家を建てたくても、建てる人がいなくなる?』という非常にショッキングな見出しから始まる記事があったことを思い出しました。
1985年に約81万人いた大工も、2020年は30万人まで減少し、野村総研の予測では2040年には13万人とのこと・・・

2040年・・・わずか15年後ですよ?!
2040年には、今の3分の1まではいかないにしても、大工の数が半数以下になってしまうというのが、確実に起こる未来なわけです。
現在、関屋金衛町に入っていただいている大工さんも、今日久しぶりにお会いした大工さんも、15年後には65歳。若手を育成していかないと、大工さんが不足するというのは明らかです。

確かに大工の労働環境というと、夏は暑いし冬は寒いというイメージがありますよね。
職人さんですから、上下関係も厳しい(時もある)し、若いうちは賃金(大工手間)も大きく上がらず、一人前になるまで長い下積みが必要になるなど、若い人にとって魅力的かというと、他の職業に比べて厳しい部分もあるかもしれません。

ノモトホームズでは現場環境の改善にと、夏場は現場用にエアコンを導入することにしました。少しでも涼しくすることで職人の熱中症リスクを減らし、作業効率が良く生産性が上がり、すなわち良い品質の住宅が供給できるようになることを期待しています。

大工の労働環境改善はもちろん、将来大工を目指す若者に、建築現場に魅力を感じてもらえるようにするのも工務店の使命でもあるように思います。

大工をはじめ、職人の労働環境を真剣に考えていかないと、工務店として生き残っていけない時代になりました。
環境を改善し、若い世代のみなさんが、大工をはじめ、職人になりたいと思ってもらえるような業界にしていかないといけませんね。

営業・設計
竹村 泰彦YASUHIKO TAKEMURA
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