こんにちは。設計の竹村です。
鳥屋野南モデルハウスとHARUMACHI coffee のある敷地内には、様々な石畳や飛び石、景石など、石が数多く使われています。
アプローチの石畳にはゴロタ石というこぶし大の大きさの石を敷き詰め、三和土へと続くアプローチの起点になっています。

モデルハウスへのアプローチとカフェへのアプローチを横断する小径は、階段状に飛び石が配置され、木々の間を縫うように進んでいくことができます。

昔から住宅の外構に石が使われてきた理由は、単なる装飾や材料の選択を超え、日本人の自然観や住まいに対する思想そのものと深く結びついているからではないでしょうか。日本庭園に石が欠かせない存在であるのも、その延長線上にあります。
江南区にある豪農の館・北方文化博物館の見事な庭園にも、石が数多く使われています。


自然表現を主にする日本庭園に、石は欠くことができません。山を表し、島を表し、時には滝や流れの起点にもなります。特に有名な「枯山水」は水を使わず石や草木で山や水辺の風景を表現する様式ですが、石は山や滝を表現しています。
配置や向きには意図があり、ただ置かれているように見えて、実は空間全体のバランスを司っています。現代の外構設計においても同様で、石はアプローチの起点や終点、交点や屈折点をつくり、境界、視線の「留まり」をつくり、無意識のうちに人の動きや視線、気持ちを導いてくれます。
石の大きな魅力は「変わらないこと」です。石は、何十年、何百年、何千年、何万年・・・という膨大で圧倒的な時間が蓄積された地球の産物です。外構に石があるだけで、そこには安心感や安定感、落ち着きすら感じることができます。「まだまだ歴史の浅いコンクリートなどの若造とは一緒にしないでくれたまえ」とすら言っているよう・・・

石を庭に使うことで、流行によらない普遍的な魅力のある庭になるものと思います。
ぜひ皆さんも、庭づくりや外構設計の際には、石を採用されてはいかがでしょうか。