今月から燕市にて工事が始まったお住まい。
昨年の夏、建主さまへのヒアリングを経て、「悠日(ゆうじつ)の家」と名付けたお住まいをご提案させていただきました。私たちがご提案させていただいた「新しい暮らし」は、こんな風に言語化しています。

「穏やかな朝から始まる一日。南側の庭。雑木や草花が風に揺れ、土間に犬が寝そべる。

土間から庭へ。ゆっくりとした休日。昼には家族や友人が集まり、お茶やバーベキューをする。

庭の灯りがほのかに照らす木の陰が落ち着きを生み、夜の帳がゆっくりと下りる。

そんな豊かな時間がゆったりと流れる暮らし。」

ヒアリングをしながら思い浮かんだイメージをこのように言語化し、暮らしのワンシーンを想像しながら設計をしていきました。邸名の「悠」の字には「ゆったりとした」「悠久」「悠然とした」という意味を込め、地名に由来する「日」の字を組み合わせています。
来月にはいよいよ上棟となります。これからどんどん形となっていくのが楽しみでなりません。


現場は基礎工事の序盤。今回は床下エアコン採用のお住まいのため、シロアリに強い外周部一体打ちのベタ基礎を採用しています。
現場では型枠大工さんが型枠を組んでくれています。

型枠大工さんから「ノモトホームズさんの基礎はいつみても頑丈だね。RC造の建物みたいだね。」と仰っていただきました。その道のプロである職人さんから褒められると、嬉しいものです。

これは地中梁といって、基礎の立ち上がりを無くしたもの。床下は床下エアコンの暖気が流れやすくなるよう、極力基礎の立ち上がりを無くす設計にしています。
立上りを無くした変わりにこの様な地中梁を設け、鉄筋コンクリートでつくる床スラブの剛性を確保します。屋根から流れる鉛直荷重や、水平方向に加わる地震力を地球(地面)に逃がすために必要なものです。上端筋に直径16㎜の鉄筋を3本、下端筋にも同じく3本並べ、それらを「あばら筋」で帯状にまとめています。あばら筋はせん断力という、地中梁をぶったぎろうとする力に対抗するための配筋です。


今回の配筋検査では、鉄筋の径、ピッチ、継手長さ等、構造図と相違ないかチェックを行いました。私の確認に加え、検査機関の方にもお越しいただき、第三者によるチェックも行っています。


スラブの下には防蟻処理された断熱材を敷いています。
床下のスラブ上に断熱材を全面敷き込む方法もありますが、コストはもちろん施工性やメンテナンス性、防蟻対策、熱損失に対する費用対効果等も考慮し、ノモトホームズではスラブ下で断熱するようにしています。

断熱材や捨てコンの下にはこのように防湿フィルムを敷設しています。長期優良住宅の技術基準では、基礎断熱の場合厚さ100㎜以上のコンクリートを床下に打設すれば防湿措置としてOKなのですが(ベタ基礎のコンクリートスラブは厚さ150㎜)、昨今の異常気象の影響や今後想定される亜熱帯化への気候変動を鑑み、防湿フィルムを施工するようにしています。

こちらは基礎外周部立上りの内側に施工する断熱材です。スタイロフォームという種類で、厚みは90㎜。現場検査に合わせ、ちゃんと指定した材料が入っているか、厚みは間違いないか、確認していきます。今回、スタイロフォームと基礎立上りのコンクリートが良く密着するように、コンクリート打設時に断熱材も一体で施工する方法を取ります。

外周部の型枠が組み終わると、いよいよコンクリートの打設です。
スラブと立上りを一体で打設するため、打ち継ぎ目が無く、シロアリの侵入経路を塞ぐことができます。基礎断熱を行い、床下エアコンを採用する場合は必須の仕様として考えています。

余談ですが、布基礎とベタ基礎、どちらが地震に強いかと言えば、どちらも変わりありません。
昔は「ベタ基礎だから大丈夫」みたいなベタ基礎神話がありましたが、きちんと構造計算を行えばどちらも同じ強さだと言えます。
コスト面では、ベタ基礎の方が布基礎に比べてコンクリート量や鉄筋量、掘削残土処分量が多いため、コストは多くかかります。
一方、布基礎はコストを抑えることができますが、防湿コンクリートと基礎立上りの取り合いはコンクリートの打ち継ぎになるため、防蟻の観点から基礎断熱や床下エアコンを採用する場合は不向きです。
ですから床下エアコンを採用せず、壁掛けエアコンのお住まいの場合は、コストメリットの多い布基礎をご提案させていただきます。その場合は床下の風通しを良くするため、基礎断熱ではなく床断熱にします。
どんな暮らしを送りたいかによって、実は基礎の選定も影響しているのです。

これからどんどん現場は進んでいきます。またレポートさせていただきます。

竹村 泰彦

竹村 泰彦

YASUHIKO TAKEMURA

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