私たちは、高気密・高断熱住宅の設計・施工、自然素材を使った家づくりが得意です。
特に地産地消・自然素材の家づくりを徹底して体現した2005年の「竹尾モデルハウス」から長年にわたり、自然素材、地域材を使った家づくりを真摯に続けてきています。最近、今後ますます自然素材を使った住宅が見直されるのではと考えています。それは単なる流行などではなく、社会の変化によるものだと感じます。

「自然素材を使った住宅」は、90年代後半~2000年代前半にかけて全国各地で盛り上がりをみせていました。シックハウスが社会問題になっていたことを背景に「健康な住まい=化学物質を発生させない自然素材を使った住宅」という認識が広がっていたからです。

東日本大震災を機に、世の中全体が「省エネな暮らし」へとシフトチェンジし、2015年のZEH基準の制定、2016年の省エネ法が改正もあり、「健康な住まい=高気密・高断熱」という認識に代わっていきます。この頃にはシックハウスの問題はほとんど解決され、「健康」に直結するのはシックハウスではなく「住まいの温熱環境」という認識になっていきました。
この頃から世の中の家づくりの主役は「高気密・高断熱」。「自然素材」が主役の座をゆずった感じですね。

しかしここ数年、高気密・高断熱はもはや当たり前で、どのハウスメーカー、どの工務店も高気密・高断熱をうたうようになっています。むしろ高気密・高断熱をやれない住宅会社は退場せざるを得なくなる業界になってきました。もはや高断熱・高断熱はコモディティ化しています。
※余談ですが、コモディティ化された中で大事なのは、作り手側が常に勉強しているかということです。高気密・高断熱の家づくりは、換気計画、空調計画とも密接に関係していて、しかも昨今の異常気象(特に亜熱帯化する夏の気候)や法改正への対応など、常に話題が盛りだくさんの分野です。「断熱材は厚めに!サッシはトリプルガラス!総二階にして高気密をとりやすく!」とすれば簡単に高気密・高断熱が実現できてしまうのですが、私にしてみれば住宅はそんなただの箱ではありません。
作り手は、高気密・高断熱の、エコハウスの向こう側の、もっと豊かな暮らしを実現するために日々勉強や努力をするべきです。そのためには、常に最新の情報を自分の手で掴みにいくしかありません。「口をあけてボケーっと待っていれば手に入る」ようなものではないので、住まい手の人生のために、毎日のために、良い家のために、実直にコツコツ努力を積み重ねるしかないと思っています。

すみません、話がそれましたが、高気密・高断熱の家づくりはもはやできて当たり前で、これからの家づくりで大事なのは「本物志向」「地域循環」「情緒的価値」だと考えています。
これらはノモトホームズが長年続けてきたことですが、これからのAI時代においてはなお、自然素材が圧倒的な価値を持っていくと思います。本物しか残らないのも、世の理です。


自然素材は本当に素晴らしく、私も自然素材の魅力にとりつかれた一人です。

例えば木には一本一本違う表情があり、時とともに色合いが深まり、住まい手の暮らしと一緒に歳を重ねていきます。左官職人が丁寧に鏝で塗っていく漆喰は味わい深く、AIでは絶対に再現できません。
住まいは完成した瞬間がピークではなく、住み続けるほどに味わいが増していく。工業製品にはない、時間そのものが価値になるという魅力もあります。

これからの時代、住宅はより本質的な価値が問われていくのではないでしょうか。高気密・高断熱という土台の上に、本物の素材、地域とのつながり、そして心地よさや愛着といった情緒が重なって、はじめて住まいは長く大切にされる存在になるのだと思います。

竹村 泰彦

竹村 泰彦

YASUHIKO TAKEMURA

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