こんにちは、アーキテクトの福本です。
早いもので今年もあと2週間程度になりましたね。
本日は今年最後の見学会、構造見学会のポイントを紹介したいと思います。

構造見学会とは、建物が完成してからは見えなくなってしまう“家の中身”を、実際の現場でご覧いただける見学会です。
床や壁、天井の内側など、普段は目にすることのない部分こそ、住み心地や家の寿命を大きく左右する重要なポイントになります。
完成した家は皆キレイですよね…その過程はどうなっているのでしょうか。

ノモトホームズでは、見た目のデザインだけでなく、構造・断熱・気密といった基本性能をとても大切にしています。
今回の見学会では、断熱・構造・気密を構成する素材が
どのようなもので、どのように施工されているのかを実際に確認していただけます。
断熱材は隙間なく丁寧に入れることが重要で、少しの施工の違いが快適性に大きく影響します。

断熱材の上からは調湿気密シートを施工しています。
これは室内外の湿気の影響を抑え、結露を防ぐための大切な工程です。
特に近年は、高温多湿であるため、冬だけでなく夏型の結露についても対策が必要です。
断熱性能は、材料の性能だけでなく、こうした気密処理を含めた「施工の質」によって大きく左右されます。
完成後には見えなくなる部分だからこそ、ぜひ現場で確認していただきたいポイントです。

構造面では、柱や梁、接合部の金物などもご覧いただけます。
金物の種類や取り付け方、釘の打ち方一つひとつが、地震や風に耐える強さにつながります。
また、外壁下地には二重胴縁工法を採用し、壁の中に空気が流れる層を設けることで、
湿気がこもりにくい構造としています。家を長持ちさせるためには、こうした下地の工夫が欠かせません。
図面や写真では伝わらない、空間の広がりや現場の空気感、木の香りなども体感していただけます。
これから家づくりを考え始めた方にも、ぜひ一度ご参加いただきたい見学会です。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。