こんにちは。営業設計の竹村です。

先週の木曜日、新潟県よりお声がけいただき「新潟県森林・林業基本戦略流域別中間振り返り検討会」へ参加してまいりました。みっちり3時間にわたり、新潟県の林業に対する課題について他の参加者さんと一緒に議論し、想いをしっかりお伝えしてきました。
そんなこともあり、今日は県産材を使った家づくりについて記事にしたいと思います。

新潟県は全国6位の森林面積を誇るにも関わらず、資源を十分に活かしきれていないよね、2050年カーボンニュートラルに向けてCO₂吸収、炭素の固定化をしないといけないよね、ということを背景に、新潟県が令和4年3月に林業の振興に向けて策定したものが「新潟県森林・林業基本戦略」です。
県のホームページには「森林の多面的機能が発揮され、森林資源を循環利用した持続的な産業の振興と山村地域の維持活動が順調に行われる姿を目指します。」とあります。

ポイントは「循環型林業」。循環型林業とは、植える~育てる~収穫する~使うまでが一つのサイクルとなり、このサイクルを繰り返すことで森林の健全なサイクルを保ちつつ木材と言う資源を活用していくという仕組みです。
循環型林業のメリットは様々で、森林を枯渇させず次世代にも資源を残せるという「資源の持続可能性」、成長中の木が多いと二酸化炭素の吸収量が増える「CO₂吸収・温暖化防止」、林業・製材・建築・燃料など、地域で経済が回る「地域経済への貢献」、手入れされた森林は土砂災害防止や水源涵養にもつながる「防災・環境保全」などがあり、私たちの身近な生活に直結する良いことばかり。これからの未来を考えると、どう考えても地産地消で地元の山の木を使う事が必然です。

日本では古くからこの「植える~育てる~収穫する~使う」という思想が根づいており、戦後に植えられたスギやヒノキが、今ちょうど「使いどき」を迎えています。「おじいちゃんが家を建てる時に使えるように植えた木があるのですが」なんていう話も良く聞きますよね。新潟県でも人工林の8割が利用期を迎えています。
しかしながら、海外の安価な木材に押され、県産材や国産材はなかなか流通せず、再造林(伐った後の植林)も進まずに山が荒れている、そんな課題も山積みなのが現状です。

わたしたちが日々手がけている住宅は、構造材・床材・造作材など、さまざまな場面で木材を使っていますが、そのひとつひとつの材料がどこから来て、どう育ち、どんな人の手を経てここにあるのか。そんな視点を持つことは、とても大切だと思っています。
食べ物もそうですよね。スーパーに買い物にいくと、必ず産地を確かめますよね。
私は、地域の山から伐られた木が、地域の製材所で加工され、地域の大工さんの手で家として組み上げられる──そんな「地産地消」の流れが理想だと考えています。
そして、伐った分だけ新しい木を植える再造林が行われると、森はまた再生し、次の世代の木材となっていく。この流れがうまく循環していくことで、山も豊かになり、地域経済にも雇用が生まれ、環境にも優しい。
地産地消の家づくりは、このような好循環につながっていきます。
一方で、外材(海外で伐採された木材)や他県産材を使うと、輸送による環境負荷や、カーボンストックの効果はその地域限定となり、地元や地域の森林の循環には貢献できません。

これからの住宅づくりは、ただ「快適な暮らし」をつくるだけではなく、環境とつながった暮らし方を提案する時代だと思います。

・地元の木を使うこと
・長く住み続けられる設計をすること
・木を手入れしながら、愛着をもって暮らすこと

それらはすべて、「人が自然とどう関わるか」という問いのひとつの答えです。そして、循環型林業という仕組みを理解し、その一部を担うような家づくりが、今後ますます求められてくると感じています。

私たちノモトホームズは、ホームページにもパーパスとして明記しているように、これからも地域の木材を活かした家づくりを通じて、循環型林業に貢献していきたいと考えています。
家を建てるということは、木を使うということ。そして木を使うということは、森を未来へと引き継ぐこと。そんな想いを胸に、一棟一棟、大切につくっていきたいと思います。

県内でも品質の良い杉材が採れる山北地域の山

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