こんにちは。営業設計の竹村です。本年もよろしくお願いいたします。

この度の能登半島地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に、心からお見舞い申し上げます。

今回、地震に関するニュースやXを追って情報収集をしていますが、際立って感じるのが「建物の全壊が非常に多いのでは」ということです。
珠洲市市長のコメントにも「市内の9割が全壊か、ほぼ全壊」とありましたが、耐震性能が低い旧耐震基準(昭和56年以前)の建物がいまだ多く残っていた(耐震化率が51%だったと)という事が大きく関係しているのは間違いないと思っています。
これから専門家が入り、分析や検証が進むことだとは思いますが、ニュースを見る限り「パンケーキクラッシュ」と呼ばれる、一階部分が平たく潰れる現象が多く見られます。パンケーキクラッシュは非常に危険な倒壊の仕方で、人が家の中にいる場合は下敷きになり、そうなると救助活動が困難で時間がかかり、生死に大きな影響を与えます。現在なお安否不明者が多くいらっしゃるという事も、パンケーキクラッシュの影響と推測できます。
新耐震基準以前の建物は開口部が多く耐力壁が少ないため(あるいは無い)、この様な倒壊となった可能性があり、中越地震でも一階を車庫として使っている(昔は商店だったと推測)建物が全壊していたニュースを思い出します。
また、今回の地震ではキラーパルスも観測されていたそうです。キラーパルスは、特に低層の木造住宅にダメージを与える周期の短い地震動の事で、熊本地震でよく耳にしたことを覚えていますが、今回の地震で倒壊に至っていない建物でもこれまでの本震・余震でダメージは蓄積されていると思いますので、今後の余震では注意が必要です。
命や財産を守るはずの住まいが倒壊して、大きな被害が出たという事に、家づくりに従事する者として、悲しさと悔しさを感じます。

ノモトホームズでは許容応力度計算を行い、地震に対する安全性を確認するようにしています。なぜならば、今回の様な震災が発生した場合、構造計算をしっかり行って、耐震等級2ないしは3の建物であれば、過去の事例を鑑みても全壊に至るケースはほとんどなく(熊本地震では等級2の建物が全壊した事例があったようです)、震度7クラスの地震があっても補修程度で、住み続けられる可能性が高いと考えるからです。

建築基準法の第一条にはこうあります。
「第一条 この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする」
まさに、住まいはシェルターであるべきで、暑さや寒さ、地震から命や財産を守らねばなりません。
設計者として、住まいの耐震化を当たり前として捉える必要があると、再認識しています。

 

次回は今回の地震でもクローズアップされた液状化現象について、書いてみたいと思います。

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