こんにちは、アーキテクトの福本です。

今日は、いつもの家づくりの話とは少し違う、番外編のような内容を書いてみようと思います。

この度、私自身の住宅を設計・施工することになりました。完成は6月末を予定しています。

7月には見学会を予定していますので、ぜひ見ていただければと思います。

普段はあまり表に出ない、家づくりの過程や迷い、実際に考えていることなども、少しずつ書いていければと思っています。

「なぜ家を建てるのか」

今も住む場所はありますし、実家もあります。
街を見れば空き家もたくさんある時代です。

それでも、なぜ家を建てるのか。

自分でも改めて考えてみると、家というものは単に雨風をしのぐためだけの場所ではないのだと思います。

仕事から帰ってきて玄関を開けた瞬間や、休日の朝に窓際でぼーっとしている時間。
そんな何気ない瞬間に、家は確実に人の気持ちに影響を与えていると感じます。

忙しく過ごす毎日の中で、どこか落ち着ける場所があること。
季節の変化を少し感じられること。家族と自然に顔を合わせられること。

そういう小さな積み重ねが、暮らしを少しずつ整えていくのだと思います。

だから家を建てる理由は、単純に「必要だから」だけではないのかもしれません。

これから先、どんなふうに暮らしたいのか。
どんな時間を過ごしたいのか。

家づくりとは、そうした暮らしを改めて話し合い、家族で形にしてく作業だと思いました。

余談ですが、私の好きな本に『あなたのいえ わたしのいえ』という絵本があります。
「いえって なんだろう?」というところから始まり、家が持つ本質的な役割をとてもシンプルに、優しく教えてくれる一冊です。
まさに今回の「なぜ家を建てるのか」というテーマに深くマッチした内容ですので、家づくりを考えている方には、ぜひそのあとがきも含めて一度読んでいただきたいなと思っています。

今回の家づくりをいろいろ考えていく中で、最終的には「帰ってきた時に落ち着けるか」という、とてもシンプルなところに戻ってくる気がしています。

広い家が欲しいとか、特別な設備を入れたいとか、そういうことではありませんでした。だから今回の家づくりでは、派手さよりも、日々の居心地や素材感、時間が経った時の馴染み方を大切にしながら考えてきました。

家は、完成した瞬間がゴールではありません。そこから何十年も暮らし続ける中で、少しずつ馴染み、味わいが増していくものだと思います。だからこそ、流行だけではなく、自分たちが本当に心地よいと思えるものを大切にしたいと思っています。

これから、この家づくりの過程についても、少しずつ書いていければと思います。
また、これから家づくりをされる方にとっても、普段とは少し違った形で参考になればうれしいです。

次回は、今回の家づくりのはじまりである「土地探し」のお話と、その敷地を「どういう風に読み取ったのか」ということについて書きたいと思います。 …つづく

福本 純也

福本 純也

JUNYA HUKUMOTO

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