住まいづくりにおいて、「床」は空間の印象を大きく左右する存在です。床は毎日足で触れ、視界にも入り続ける場所です。そのため、床材選びによって、住まいの居心地や空気感は大きく変わってきます。

床材には本当にさまざまな種類があります。たとえば杉やヒノキのような針葉樹は、柔らかく温かみがあり、足触りが優しいのが特徴です。一方で、広葉樹は比較的硬く、耐久性に優れています。杉、ヒノキ、オーク、ウォールナット、アカシアなど、それぞれに違った魅力があります。実際に見比べたり、素足で歩いてみると、木によって質感や温度感が驚くほど違うことを感じていただけると思います。

今回少し触れたいのは、その中でも特に人気の高い「オーク」の床材についてです。
オークは落葉系の広葉樹で、日本では「ナラ(ミズナラ)」と呼ばれることもあります。針葉樹に比べると硬く、重厚感のある木材で、家具材としても古くから親しまれてきました。テーブルや椅子など、人が日常的に使う家具に多く採用されているのは、耐久性が高く、傷がつきにくいためです。

住宅の床材として考えても、その丈夫さは大きな魅力です。日々の生活の中では、椅子を引いたり、お子さまがおもちゃを落としたりと、床には想像以上に負荷がかかっています。オークはそうした日常の傷みに比較的強く、長い年月を経ても風合いを保ちやすい素材です。また、木目がはっきりとしていて表情が豊かなため、空間に自然な存在感を与えてくれます。ナチュラルな雰囲気にも、少し落ち着いた雰囲気にも合わせやすく、幅広いインテリアとの相性が良いのも特徴です。

また、床材の魅力は、写真だけではなかなか伝わり切らない部分もあります。モデルハウスでは、素足で歩いていただき、その足触りを体感していただくこともできます。柔らかさや温度感、さらっとした感触など、木によって本当に違いがあります。

私自身も訪れる機会があった八海山のウイスキー蒸溜所でも、オーク材が多く使われていました。ウイスキー樽の多くはオークでつくられており、長い時間をかけてお酒を熟成させていきます。これは単に丈夫だからという理由だけではなく、オークが呼吸するように空気を通し、香りや味わいに深みを与えてくれる性質を持っているためだそうです。八海山にほど近いこちらの蒸留所は夏でも比較的涼しく、空調なしでも保管に適した環境とのこと。余談ですが…。

ウイスキーと同じように、オークの床材もまた、時間とともに表情が変化していきます。新品の時が完成ではなく、暮らしの中で少しずつ色味が落ち着き、小傷も味わいになっていく。そうした経年変化を楽しめるのも、無垢材ならではの魅力だと思います。

床材は、カタログの色だけではなかなか判断しづらい部分があります。だからこそ、実際に見て、触れて、歩いてみることが大切です。鳥屋野モデルハウスではオークをはじめ複数の床材を体感いただけます。ぜひ足を運んでみてください。

福本 純也

福本 純也

JUNYA HUKUMOTO

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