私たちは、長年にわたり山北木材加工協同組合で木材検品を行ってきました。この検査は耐久性や安全性の確保にとどまらず、木材の美しさや特性を活かし、建築物に自然の風合いを取り入れることにもつながります。検品は、その品質を確かめるための大事な作業です。

検品では、木材の乾燥具合や梁材の位置、柱の向き、抜け節の有無、木のねじれなどを一つひとつ確認していきます。こうした丁寧な作業を重ねることで、建物を長く安心して使えるようにしています。

また、木材の表情や個性を見極めることで、「自然素材の美しさ」を住まいの中に生かすこともできます。

地元の木材を使うことは、地産地消につながり、地域の林業や経済を支えることにもなります。これからも木と向き合いながら、地域に根ざした家づくりを大切にしていきたいと考えています。