こんにちは。営業設計の竹村です。

ノモトホームズの建物は、屋根の形にこだわって設計することが多いです。
屋根は外観や佇まいはもちろん、雪のことや断熱仕様、構造など、様々な部分に直結します。
特に地震の多い日本では、「屋根の重さ」が耐震性に大きく関係します。
屋根はその仕上げによって瓦屋根と板金屋根と大きく分かれますが、地震に対してはどちらが有利なのでしょうか?
今日は、その違いを分かりやすく解説します。

瓦屋根の特徴と耐震性

瓦屋根は日本の伝統的な屋根材で、重厚感となんといっても耐久性が魅力です。
焼き物ならではの美しさや、断熱・遮音性能にも優れています。
ただし、重量があることが最大の弱点。
一般的な瓦屋根は、工法にもよりますが1㎡あたり約50〜60kg程度の重さがあります。

屋根が重いと、建物の重量が増えます。
建物に作用する地震力は、「建物重量×加速度」で算出されますので、建物重量が2倍になると、建物に作用する地震力も2倍になります。
そのため、瓦屋根を採用する場合は、構造計算(許容応力度計算)を行い、耐震設計をしっかり行うことが大切です。

板金屋根(ガルバリウム鋼板など)の特徴と耐震性

板金屋根は、瓦屋根に比べてコストも安く、そしてとても軽いのが特徴です。
また、板金屋根は継ぎ目が少なく、耐風性・防水性にも優れています。
ガルバリウム鋼板の重量は1㎡あたり約5〜10kgほど。瓦の1/5〜1/10という軽さです。
この軽さが建物全体の重量を減らし、建物に作用する地震力を小さく抑えることができます。

結局強いのはどっち?

瓦屋根は重い、板金屋根は軽い、ということをご紹介させていただきました。
板金屋根に比べて瓦屋根の方が5倍も10倍も地震力の影響を受けるわけですが、大事なのは「瓦屋根=地震に弱い」と一概には言えないことです。

結論をお伝えすると、瓦屋根も板金屋根も、構造計算を行えばどちらも同じ強さになる、ということです。
ポイントは「地震力に対応するためには建物重量によって耐力壁を設置する事」で、瓦屋根だとしても耐力壁をしっかり設けていれば耐震等級2でも3でも取得することができますし、地震に弱くなる、ということもありません。板金屋根に比べて耐力壁が多くなるという話なのです(耐力壁が多くなるのでその分コストアップにもなりますが・・・)。

「瓦屋根は地震に弱い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、それは構造計算をしていない場合(それ相応の耐力壁を設計していない場合)や、旧耐震基準(昭和56年以前の建物でそもそも耐力壁が足りていない)の建物に該当する場合のことです。
きちんと計算を行って、数値により安全性を証明できれば、瓦屋根も板金屋根も、どちらでも問題ないですし、それが「瓦屋根と板金屋根、どちらが地震に強い?」という問いの本質的な部分になります。

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