Caring Craftsmanship
ノモトホームズの
家づくり
人生をともに歩む家。
いつまでも飽きることのないデザイン、暮らしやすさ、住心地の良さに
こだわった家づくりを目指しています。
Caring Craftsmanship
人生をともに歩む家。
いつまでも飽きることのないデザイン、暮らしやすさ、住心地の良さに
こだわった家づくりを目指しています。
Our Approach to Design
Energy Saving
Protecting Families and Homes
Sustainable
Life with a Garden
Detail
漆喰は、日本で古くから蔵や城などに用いられてきた伝統的な自然素材です。意匠性、耐久性、防火性に優れ、光を柔らかく反射し、空間に落ち着きと上質さをもたらします。時間とともに味わいを深める仕上げです。
洗い出しは、日本の住まいで古くから玄関や土間に用いられてきた伝統的な仕上げです。小石や骨材の表情を活かし、滑りにくく耐久性にも優れるため、日常使いの空間に適しています。玄関やアプローチに品のある佇まいを与えます。
焼杉は、杉板の表面を焼いて炭化させた外装材です。表面を焼くことで独特の風合いが生まれ、機能面では防虫性に優れます。また、経年による風合いの変化も魅力のひとつです。雑木の庭や自然素材との相性も良く、佇まいに深みを与えます。
木が本来持つ調湿性や断熱性、匂い、やさしい肌触りをそのまま活かせる点が特徴です。年月とともに色艶が増し、傷や日焼けも含めて住まいの記憶として刻まれていくため、住むほどに愛着が深まり、使い込むほどに味わいが増す素材です。
ネパール産の伝統ある手漉きの紙で、ロクタを原料とし、一枚一枚丁寧に作られます。繊維が長く強靭でありながら、独特のやわらかな表情を持ちます。襖紙として襖戸に使用することが多く、工業製品にはない揺らぎのある質感が魅力的で、自然素材と調和した落ち着きのある空間をつくります。
鉄は、高い強度と加工性を備えた素材です。ノモトホームズでは、その特性を活かし、手摺や金物をオリジナルで製作しています。細く薄い表現が可能なため、建築を軽やかに見せ、存在感を抑えた設えにも適しています。線や造形そのものの美しさが、空間に静かな緊張感と品格をもたらします。
日々手に触れる部分で、住まいの印象を左右する大切な要素です。例えば真鍮は使い込むほどに深みを増し、クロームは洗練された高級感をもたらします。建具のレバーハンドルや引手、家具の取手まで丁寧に選定し、かわいらしさやシャープさといった表情が、住まいへの愛着につながるよう設えています。
日常の動作の中で最も手に触れる部分だからこそ、木材を中心にやさしい触感を大切にしています。握りやすさや確かな強度を確保しながら、空間全体の印象にも配慮した設えとしています。使いやすさと美しさを両立させ、住まいに自然に馴染む存在を目指しています。
格子は空間の内外の視線や光、奥行きの関係を調整するもので、暮らしに適度な距離感と安心感を与えてくれます。直線的なリズムが陰影を生み、特に格子が生み出す影は本当に美しいものです。時間帯や季節によって表情が変わるのも魅力のひとつです。
外からの光をやわらかく拡散し、室内に穏やかな明るさをもたらす建具です。直射光を抑えながら、時間帯や季節の移ろいを感じさせてくれる点も魅力です。視線をほどよく遮りつつ、空間に広がりと落ち着きを与え、日本の住まいならではの静かな心地よさを生み出します。
木製建具は、空間の印象や使い心地を大きく左右する重要な要素です。ノモトホームズでは、職人の手による造作建具を標準とし、その住まいの寸法や意匠、暮らし方に合わせて一つひとつデザインしています。既製品にはない納まりの美しさと質感が、空間に自然な統一感と深みをもたらします。
耐久性と意匠性を兼ね備えた仕上げ材です。床や壁に用いることで、水や汚れに強く日常の手入れも簡単です。色や質感、模様のバリエーションが豊富で、空間にリズムや彩りを加え、暮らしに楽しさや愛着をもたらす素材です。アクセントとして、住まいの個性をさりげなく演出します。
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Pattern Language
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NO.
117
守りの屋根
SHELTERING ROOF
NO.
128
屋内の陽光
INDOOR SUNLIGHT
NO.
132
短い廊下
SHORT PASSAGES
NO.
133
舞台のような階段
STAIRCASE AS A STAGE
NO.
117
守りの屋根
SHELTERING ROOF
屋根は外観を構成する大きな要素です。切妻、寄棟、片流れと様々な形状があり、敷地条件や構造、内部空間や空調とも密接にかかわります。中でも大屋根には唯一無二の存在感や力強さがあり、その住まいを象徴する外観をつくることができます。
屋根が隠されていたり、建物の周囲から屋根の存在が感じられなかったり、あるいはまったく屋根がないとすれば、基本的なシェルター感覚は失われることになろう。 人は自分の家庭とシェルターについてはきわめて保守的なイメージを持ち、「近代建築運動」の50 年にわたる陸屋根の歴史にもかかわらず、最も力強いシエルターの象徴は素朴な傾斜屋根だと考えている。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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大物倉庫
NO.
128
屋内の陽光
INDOOR SUNLIGHT
南面する部屋の窓はなるべく大きくとります。太陽光を最大限に活用することで日当たりも良く明るい室内になります。特に冬場は暖かく、快適性に直結し省エネにもつながります。
適切な部屋が南面していれば、明るくて日当りのよい快適な家になる。南側に不適切な部屋があると、暗くて陰気な家になる。 室内の雰囲気を大きく左右するもので、事実、太陽に勝るものはない。自分の家、建物、またその内部の部屋をぜひとも素敵で心地よいものにしたければ、このパタンの真価を認めることである。それを真面目に考え、それに固数し、手離さないことである。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』
NO.
132
短い廊下
SHORT PASSAGES
廊下にカウンターや本棚を設置して、自然光を取り込む窓を設けると、そこは一つの空間になり居場所になります。ただの廊下でも設えを工夫すると、魅力的な空間になります。
「・・・長くて味気ない廊下は、近代建築にまつわるすべての悪の舞台となる。」私たちの心に最も深くかかわる問題は、自然の光である。陽光をたっぷり浴びるホールや廊下は、つねに気持がよいといえる"
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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どの部屋も2面採光
厚い壁
低い窓台
室内窓
NO.
133
舞台のような階段
STAIRCASE AS A STAGE
階段は単に建物の上下階をつなぐだけのものではありません。うまくデザインすることで、1 階の空間を広く見せたり、2 階の窓からの光を1 階に落としたり、腰掛けたりできる居場所としてつくることもあります。階段はその住まいの見せ場としてつくることも良くあります。
階段は、単にある階から別の階に至る手段ではなく、階段自体が空間であり、容積をもつ建物の一部である。そこを生き生きとした空間にしないと、死んだ場所になり、建物を分断し、建物というプロセスを解体してしまう。 階段の最初の4,5 段までを上手につくれば、人が最も座りたくなる場所になる。これを促すには、階段の下段を張り出し、踏面を広げ、座り心地の良い場所にするとよい。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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禅窓
明暗のタピストリー
NO.
134
禅窓
ZEN VIEW
住宅設計において窓の設計はとても重要です。遠くに山並みや田園風景があったり、海が見える敷地であればそれらを眺望できるように窓を計画します。
リビングの窓からそれらの眺望が見えても次第に当たり前と感じてしまいますが、ポイントは「廊下」や「階段」など、生活の中で通過する場所にそれらの窓があり、ふとした瞬間に遠方の眺望が見えることが、毎日を特別なものにしてくれます。
眺望は美である。人は毎日眺望を楽しみ、眺望に祝杯を上げたいと願う。だが取望が開け、あからさまになり、存在を主張するにつれて、その眺望は色あせたものになる。しだいにそれは、あたかも壁紙のごとく建物の一部にすぎなくなり、眺望の鮮烈な美は、もはや住人の手から離れてしまうであろう。 したがって、転換地点一 歩行路ぞい、廊下、寄り付きの道、階段、部屋と部屋とのあいだなど 一に眺望を見晴らす窓を設けること。 見晴らし窓を正しく配置すれば、人がその窓に近づいたり通過する際に、遠方の眺望を垣間見ることになる。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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明暗のタピストリー
NO.
135
明暗のタピストリー
TAPESRY OF LIGHT AND DARK
住まいは単に明るいだけが良いのではなく、明るさを意識するには同時に暗さも必要です。明と暗の対比があることでより明るさを意識し、空間に変化が生まれ居場所をつくります。
例えば少し暗めの玄関から廊下を進み、明るいリビングへと入る。照明計画も必要なところに必要な明かりを計画します。明暗の対比を上手く設計すると、豊かで落ち着きのある住まいになります。
人間には、もともと向日性がある。一人は光に向って動くし、じっとしている時は自然に光のほうに身体を向ける。その結果、建物内で最も多く出来事の発生する場所、つまり人が好んで多用する場所は、窓辺の腰掛,ベランダ、暖炉の一角、格子棚の木陰などである。 明るい場所は、暗い場所との対比によってしか輪郭を定めることができない。したがって、建物内で人が多くの時間を過ごす部分には、明と暗が交互に数多く必要になるのではないかということが分かる。建物には明と暗の壁掛け(タピストリー)が必要なのである。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
NO.
145
大物倉庫
BULK STORAGE
小屋裏空間は比較的大きな空間が取れるため、小屋裏収納として有効活用することができます。季節物の家電や普段はあまり使わない道具類、なかなか捨てられない思い出の品などをしまっておくのに便利な場所です。
家や仕事場には、つねに大物を収納する空間が必要である。つまり、すぐに捨てるわけにはいかないが、かといって毎日使うこともないすべての物、たとえば、スーツゲース、古 い家具、古い書類、箱類などを収納する場所である。 それを用意しない場合は、どうしても他のスペースが取って置きたい大物すべての容器になってしまうのが普通である。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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守りの屋根
NO.
159
どの部屋も2面採光
LIGHT ON TWO SIDES OF EVERY ROOM
その部屋の、特に対角に窓を2ヶ所設けることで、バランスの良い配光が得られ、明るい部屋をつくることができます。特に採光だけでなく通風にも効果的で、2ヶ所窓があることで風通しの良い住まいをつくることができます。
このパタンは、おそらく他のどのパタンよりも部屋の成否を左右するであろう。室内の昼光配分と2 壁面の窓は、部屋づくりの基本である。 2面から自然光の入る部屋では、人や物の周囲にさほどまぶしさを感じないから、細かいところまで見える。さらに重要なことは、人の顔をよぎる微妙な表情や手のちょっとした動きまで細かく読み取れるし・・・それが何を意味するかもはっきり理解できるのである。 2面採光は人間の相互理解を助ける。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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柔らげた光
NO.
166
外廊
GALLERY SURROUND
外廊とは濡れ縁や雁木のように、強い日差しや雨風、雪をしのげる半屋外空間のことを指します。建築的には「中間領域」とも呼び、人が立ち止まったり会話したりする居場所にもなったり、町並みに対して建物が開かれていくように、内と外をゆるやかにつなぐ空間です。
周囲の屋外空間を見通すバルコニーやテラスがないと、屋内の人も屋外の人も、建物と公的世界との相互のからみ合いを感じ取る手立てを失ってしまう。 あらゆる建物には、内部にとどまりながらなお外部の人間や光景と接触できるような場所が、少なくとも1 か所、理想的には建物の全期にわたって必要だと考える。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
NO.
181
炉火
THE FIRE
火のある暮らしはとても豊かで、良いものです。薪ストーブは暖を取るためだけの道具ではなく、それをきっかけとしたコミュニケーションが生まれるものです。
少し手間もかかりますが・・・薪がパチパチとはぜる音や、炎のゆらめき、匂いやストーブ料理など、それらは唯一無二のもので、暮らしの楽しみが広がります。
火への欲求は、水への欲求とほぼ同じくらい基本的なものである。火は、木、人間、家、空などに匹敵する情緒のより所である。 火には人を引き付ける力があり、家族がより集まりやすくなる。また通りすがりに火が見えるのも好ましい。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』
NO.
190
天井高の変化
CEILING HEIGHT VARIETY
空間に変化を持たせることが設計においては大事です。その一つが天井高さ。天井高さを均一にするのではなく、場所の性格によって天井高さに変化を設けます。
例えば座って落ち着きたくなるリビングは、天井を低くします。天井の高低差を設けると視線も広がり、空間を広くみせることもできます。
すべての天井高を同じにすると、事実上、居心地のよい建物にはならない。 ある意味では、低い天井は親密性に、高い天井は格式性に寄与する。高さの変化がもたらす重要な心理的効果も忘れてしまい、人びとは甘んじてそのままにしているのである。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』
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大物倉庫
NO.
194
室内窓
INTERIOR WINDOWS
吹抜に面する子ども部屋の壁には、小窓を設けます。小窓を開けると吹抜を通してリビングやダイニングにいる家族の様子が見えたり、「ごはんできたよー!」「はーい!」といった家族間のコミュニケーションも増えていきます。
建物内のさまざまな間仕切り壁のなかには、光を入れたり人が見えるように窓をつけ、部屋をさらに活気づける方がよい場合がある。 3方がめくら壁で窓が1つしかない小部屋は、監獄に等しい。部屋と部屋、あるいは廊下と部屋とのあいだの窓がこのような問題を解決し、廊下と部屋の双方に活気をもたらすであろう。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』
NO.
197
厚い壁
THICK WALLS
壁を単なる間仕切りとして捉えるのではなく、左官仕上げの厚みを強調したり、壁をくり抜いて可愛らしい小窓を設けたりしても楽しい住まいになります。壁の小口を斜めにすると、表面積が増えてより壁を厚く表現することもできます。
ニッチや出窓を組み合わせることで豊かな生活空間をつくるこももできます。
問題の鍵は壁にある。平滑で硬質な工場生産の壁では、自分自身の個性を表現しようがない。 というのは、住まいの個性の大部分は、壁の表面かその近辺――壁から3、4 フィート(0.9-1.2m)以内――に存在するからである。人びとが自分の所有物の大半を置いておく場所。特別な照明器具を吊す場所。 特製の造りつけ家具を設ける場所。家族の1人1人が、居心地のよい自分のヌックや一角を設ける場所。個性的で小規模な変化を出せる場所。しかも最も改造しやすく、自分の腕前を確かめやすいのがこの場所である。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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浅い棚
ちびっ子のほら穴
NO.
200
浅い棚
OPEN SHELVES
収納に設ける棚は、奥行きがあればあるだけ良いわけではありません。奥行きが深いと奥のものが取り出しにくく、使いにくい収納になります。
収納するものや飾りたいものによって、収納棚の奥行きを決めていきます。
奥行きの深い食器棚は貴重な空間を無駄にし、しかも使いたい物がいつも何かの後ろにあるように思える。 収納の価値は、その量とともに取り出しやすさにあるのである。誰も手の届かない食器棚がいくらあっても、あまり有用とはいえない。自分の入れておいた物を一目で見つけられれば有用といえる。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』
NO.
203
ちびっ子のほら穴
CHILD CAVES
子どものころ、押入れに入ったりするのが楽しかった思い出があります。設計の際、階段下などのデッドスペースは収納にしたりして利用するのですが、やっぱり子どもには人気で、かくれんぼで隠れたり、小さな秘密基地のようにして遊んでいます。
子供は、小さなほら穴のような場所に入るのを好む。 子供は自分や仲間のために特別な場所をつくろうとするーかれらの周囲の世界は、大部分が「大人用空間」であり、何とかしてちびっ子サイズの場所を手に入れようとする。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
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低い戸口
NO.
222
低い窓台
LOW SILL
窓の設計には特に気を使います。部屋の使い方、人の所作や動き、窓の大きさや用途、周辺環境に応じて、1 ヶ所ずつちょうど良い高さを検討していきます。1 ヶ所ずつ丁寧に設計していくことで、建物全体として居心地が良くなります。1 階の窓であれば、窓台を低くするとそこに腰掛けられ、外部とのつながりも生まれます。
窓の最も重要な機能の1 つは、屋外との触れ合いを保つことである。窓台が高すぎるとその接触は断ち切られてしまう。 1 階の窓台として「ちょうど良い」高さは以外なほど低い。 光や屋外の眺望を求めて人は窓辺に引き寄せられる―――そこは腰をおろして読書、語らい、編み物などをするには自然な場所である。 窓の本来の機能は光を供給することではなく、外部とのきずなを保つことであり、さらに地面と地平線が見えれば最も有意義なものになる。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
NO.
224
低い戸口
LOW DOORWAY
戸口(引き戸・開き戸)には空間を間仕切る機能がありますが、場面の転換という心理的な意味合いもあります。
あえて戸の高さを低くすることで、そこをくぐっていくときの期待感や特別感といった体験を生みます。
高い戸口は素直で便利である。だが低いドアのほうが深い意味をもつ場合もある。 かっては、人びとが通過の瞬間にもっと敏感で、転換感覚をドアの形状で表現した時代もあった。 日本の茶室はその極端な例で、中に入ろうとする人は、壁の低い穴から文字通りひざまずき這いずり込まねばならない。靴をぬいで中に入れば、そこは主人の領分であり、客は客以外の何者でもなくなる。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
NO.
235
柔らかい内壁
SOFT INSIDE WALLS
内壁には漆喰や板材などの自然素材を使います。それはビニルクロスやコンクリートの様に無機質なものではなく、見た目も柔らかく温もりと親しみを感じるものです。特に板材には後からでも釘やビスを打てるので、絵や壁掛け時計などの装飾物をかけることもできます。
硬すぎたり、冷たすぎたり、密実すぎる壁は触り心地が悪い。しかも装飾物を不可能にし、うつろな反響音を発生する。 少しのきずもない硬くて滑らかな仕上面をもつ建物は、まったく人を寄せつけない。そのような建物は心理的に親しめないばかりか、実際、物理的には寄りかかるのも不快である。 つまり弾力性がなく、私たちに応答しないのである。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)
NO.
238
柔らげた光
FILTERED LIGHT
直射日光のような強い光はコントラストが激しく、目や身体に緊張を与えます。一方で、障子越しの光や木漏れ日のように拡散し、時間とともに変化する柔らかい光は、目に優しく、心理的にも安心感をもたらし、心地よいものです。
私たちは、生い茂った木の間ごしの光がとても気持のよいことを知っている。だが、これはなぜであろうか。 1. 最も明白な理由。一点の光源から発する直接光は強烈な影を落すので、コントラストの強い荒けずりな像を結ぶ。写真家が撮影する時に、直接光でなく反射光を用いるのもこのためである。 2.第2の理由。窓の周辺のまぶしさを減らさねばならない。窓から明るい光が差し込むと、窓の周囲の壁の暗さに対してまぶしさを生じる 3. 第3 の理由。小間切れの光が戯れている物を見るのは、感覚的に心地よく、生物学的な刺数をもたらすのではないかと思う。
(参考:『[ 環境設計の手引き] パタン・ランゲージ』)